2018/2/20

2月20日人工透析回避対策<その2>

2018年

2月6日付のコラムで東京都足立区の「ベジファースト」による糖尿病予防対策を紹介しました。
今回もう一つ先進的かつ成果をあげている、愛媛県八幡浜町の糖尿病対策を紹介します。

糖尿病は、腎症を合併し人工透析に至ることになる。人工透析患者は、全国で30万人を超え一人年間500万円、国全体で医療費年間1.6兆円が費やされる。自治体にとっては、国保財政の大きな圧迫要因となる。つまり、国保を運営する自治体にとって糖尿病患者から人工透析に至る患者を減らす取り組みは、最重要課題という事になる。

八幡浜市では検診数値の結果5年以内に透析に至ると見込まれる患者を対象として絞り込んだ。より高リスクの患者を選んで集中的に治療と健康指導を行うこととしたのだ。
治療としては、血糖値を下げる薬を使った。注目すべきは、保健指導の方である。要は、やはり「減塩」である。保健師が患者宅を個別訪問し、塩分が過剰な食生活を改善することとした。1日の食塩摂取量6g未満を目標とした。これらの取り組みの結果、5年以内に透析に至ると見込まれた高リスク患者で、健康指導を受けたのが16人いたが、12人は透析を回避出来た。

八幡浜市の取り組みのポイントは、対象者を絞りこんだことにある。医師や保健師の少ない地域でも、絞り込みによって効率よく取り組め、成果を出すことが出来るのである。八幡浜市にならい、同じ手法を採用した埼玉県皆野町や大分県臼杵市等でも、成果が上がり始めているというので、この絞り込みという考え方は有効なようである。

 

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