2018/06/27

6月27日『在宅ホスピス』を推進しよう!<その2>

2018年

在宅ホスピス」を考えるにあたって「ガン患者」をめぐる推進の動きを確認してみたい。

(1)「AYA世代」のガン患者
※「AYA」とは、Adolescent and Young Advlt の略
「思春期および若年成人」という意味で、おおむね10代~30代をさしています。

この世代に発症するガンは、中高年に比べても小児ガンとも違って患者数も少なく、医師にとっても治療経験が乏しく対策が遅れているとされている為、2017年に決定された国の第3期ガン対策推進基本計画にも初めて「AYA世代」対策がもりこまれました。

40歳以降になると末期ガン患者は、介護保険を使って訪問介護、入浴介助、福祉用具貸与などのサービスを1割負担で使うことができます。しかし、40歳以下の「AYA世代」は介護保険は使うことはできません。

そこで名古屋市では「AYA世代」のガン患者への「在宅療養サービス」の利用料の助成制度が2018年度からスタートしています。また、静岡ガンセンターでは「AYA世代専門病棟」を設置している。

この動きが広がる事を期待したい。

「AYA世代」
・10代は、就学や進学
・20代~30代は、就労や結婚、出産など
世代ごとに抱える課題は異なります。

小児と中高年の狭間に落ち込み、治療や支援体制が遅れている現実があります。

なので「AYA世代」の診療体制、相談支援を推進していくことが急務である。

(2)口のケアとガン
口腔ケアとガンを含めた全身の健康には、密接な関係があることが分かってきています。しかし、実際の生活においては病気になるほど歯や口のことが後回しになりがちである。

抗ガン剤治療をすると、口の中が荒れて食事がとりにくくなる他、抵抗力がおちて虫歯などから菌が入り込み、命にかかわることになりやすいといわれています。

このようなことから、ガン治療において歯医者との連携が不可欠である。

なので、医師と歯科医師、看護師、薬剤師、歯科衛生士などがオーラルケアチームをつくり、ガン治療で入院しても、在宅療養でも、終末期でも口をキレイにしようという取り組みを進めていきたい。

(3)職場におけるガン患者支援
化粧品会社のポーラは、国立ガン研究センターと促携して、定期的にガン特別検診を実施している。

取り組み内容
・ガンがみつかり、先進医療が必要となった社員に対し、負担なしで受けられるようにする。

・一人ひとりにコーディネーターを付け、個別に仕事と治療の両立の支援プランをつくる。

このポーラの取り組みについては、企業は社会とともに、存在せざるを得ない。

国民の多くがかかるガンとの共生は、社会との共生に他ならないとの考えに基づくものである。

ガンと診断されると3人に1人は離職しているという現実があります。

仕事と治療生活との両立のために、時短勤務など企業としても協力的に考えてもらいたい。

●厚労省
2018年度の診療報酬改定で、患者の勤める会社の産業医と患者の生活医が連携し、就労状況をふまえた治療計画をつくると主治医側に1万円の報酬。また、専任の看護師や社会福祉士のいる相談窓口を設置した病院は5000円の報酬をつけている。

●東京のハローワーク飯田橋
ガン患者の専門相談員を配置して、2人体制で求職相談に応じている。

東京都では、ガン治療と仕事の両立を時短勤務や在宅勤務などを導入し支援している企業を表彰する制度をつくり、好事例として公表する制度をつくっています。また、ハローワークから紹介を受けたガン患者を採用した企業には、1人あたり60万の奨励金を支給しています。

こうした取り組みを行う企業や自治体が増えれば、安心して働き続けることができ、ガンとの共生社会に一歩ずつ近づくことになるはずである。

 

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