2018/7/13

7月13日『在宅ホスピス』を推進しよう!<その4>

2018年

以前、4月19日付のひとことコラムで「地域丸ごとケア」について、滋賀県東近江市永源地域で在宅診療を推進している花戸貴司医師の考え方をご紹介させていただきました。

「在宅ホスピス」を考える上で、とても貴重な取り組みなので重ねて紹介したいと思います。

花戸先生は、永源寺地域に赴任する前は医師の仕事は「患者さんの病気を治すこと」と信じていた。しかし、永源寺地域で訪問診療を行う中で「患者さんは病や老を抱えながら、住み慣れた地域で暮らし続ける」ということを希望していることがわかった。

つまり、病院と訪問診療とでは、医師の役割が全く違うということであった。

●病院
患者さんの病気だけをみていればよかった。

●訪問診療
病気はもとより、着替え、排泄、食事、移動などの生活全体を丸ごと支えなければならない。

しかし、患者さんを丸ごと支えることは医師だけではできない。

薬剤師、看護師、介護士、栄養士、理学療法士、作業療法士など多様な職種の連携が不可欠となります。書類だけのやり取りをする関係ではなく、普段から月に一度程度、会議を開くなど「顔のみえる」関係を構築をしなければならない。

誰かが何かに気づいたら、すぐに連絡、相談ができる関係が大切である。

花戸先生は、この「顔のみえる会議」に医療職だけでなく、地域のボランティア、民生委員、警察官、消防士、市職員などの参加の必要性を考えた。

まさに、このような体制こそが国の提唱する「地域包括ケア」の上をいく「生活を支える地域丸ごとケア」ということになる。

「ガン患者の在宅ホスピス」は「地域丸ごとケア」と共通するところが多い。

「予防でガンを減らし、ガンになったら医療で治すと共に生活においてはガンと共生」し、ガンになっても最期まで自分らしく暮らし続けることを支える体制を地域でつくらなければならない。

次に「暮らしの中でのガンとの共生」を実現するために「まちづくり」の観点も必要である。

なぜなら「暮らしはまちの中にある」からである。

医療保険や介護保険料とならんで「まちづくり」の観点からガン患者にとって、暮らしやすく、居場所のあるまちづくりとはどのようなものか?を考えることも重要であることを指摘しておきたい。

  

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