2019/4/20

4月20日『八丁味噌GI問題』

2019年

令和の時代を迎えるにあたり、置き去りにしてはならない地元の重大問題が八丁味噌のGI問題です。

GI地理的表示制度とは?

農水省によると「地理的表示制度とは、農林水産物、食品等の名称で、その名称から当該産品の産地を特定でき、産品の品質等の確立した特性が当該産地と結び付いているということを特定できる名称の表示をいう」と定義しています。

これを八丁味噌に素直にあてはめてみると以下のようになります。
●八丁味噌の八丁の由来
今の岡崎市の八帖町であることは議論の余地がないほど明白である。
●産品の特性
岡崎市八帖町にある老舗2社が守り続けている味噌玉の大きさ、木製の仕込み桶、重石、熟成期間などにこだわる製法から産み出されるものでなければならない 。

つまり、GI=地名+産品の特性という等式を成立できるのは、岡崎の老舗2社がつくった八丁味噌以外にはないということになるのではないでしょうか?

更に言えば、岡崎以外の味噌会社が八丁味噌風の特徴をもつ味噌をつくれたとしても、八丁という地名要件を満たすことは絶対的にできない上、製法も大きく異なるということになれば、農水省が定義する「地理的表示制度にあてはまる八丁味噌」は、岡崎の老舗2社でしかないということになるはずです。

ここまでのまとめ

「八丁味噌」という名称を地理的表示制度に登録できるのは岡崎市八帖町にあり、伝統製法を懸命に維持している老舗2社のみであることが逆に明白となるということになります。

八丁味噌GI問題の核心部分
ところが、農水省はこの2社が入っていない愛知県味噌たまり醤油組合という生産者団体をGI登録してしまい、岡崎の老舗2社が組織する八丁味噌組合は登録されないままというのが現状です。

現在、日本食ブームに伴い海外で八丁味噌の偽物が流通しています。ブランド価値を守ることが重要であるはずなのではと感じています。

なぜなら、GI制度に対する国際的認知度は高く、GI表示のあるものしか輸入しない国が多くあるからです。

ところが、製品の表示にGIを表示できるのは「登録された生産者団体の構成員のみ」とされており、今回登録された愛知県味噌たまり醤油組合に加入していない岡崎市の老舗2社は、海外への輸出に際してGI表示できないことになってしまっています。

それならば、岡崎市の2社が登録団体に加入すればいいだけなのでは?とも言われているが、前述したように、そもそも「GI=産地+製法」つまり「八帖町+伝統製法」という要件を満たさないところの軍門に下るのはまさに本末転倒であるとも感じます。

登録を見直し、岡崎の老舗2社組合を登録しなおすこと をためらうべきではないと思います。それこそが、 日本の食文化に対する国際的信用を守ることになる はずであると思います。

  


 

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